腎臓病のペットは、時間の経過とともに徐々に腎機能が低下していきます。
尿路閉塞、ショック、うっ血性心不全、細菌感染、などの特定の原因で、突然発症する急性腎不全とは異なります。しかし、急性腎不全が進行して慢性腎臓病になることもあります。
健康な腎臓は、血液中の老廃物を除去し、pH値、血圧、血清電解質、カルシウムとリンの濃度、水分バランスをコントロールし、赤血球の生成やカルシウムバランスに必要なホルモンを分泌します。腎臓の機能が著しく低下すると、老廃物の量が急速に増加して体内に貯留します。
主な症状
腎臓病は、腎機能低下の程度に応じて4つのステージに分かれています。
ステージIやIIでは、臨床症状は通常見られませんが、たまたま行った健康診断などで早期診断ができることがあります。
ステージIIIになると、中程度の高窒素血症状態にあり、臨床症状が少しずつ現れ始め、症状が重度なほど後期のステージIIIと考えられます。
ステージIVでは、全身に渡る臨床症状と尿毒症におちいるリスクが増大します。
喉の渇きや排尿の増加、無気力、嘔吐、下痢、食欲不振、体重減少、脱水症状などは、ペットの腎臓が正常に機能していないことを示す兆候です。
主な原因
慢性腎臓病は、幅広い年齢層の動物に発症する可能性があり、犬猫の中には、3歳未満で臨床症状が現れる遺伝性の場合もあります。しかし、一般的に高齢の動物に多く見られ、年齢が上がるにつれて発症する割合が高くなります。動物病院では、犬の10%、猫の35%が慢性腎臓病にかかっていると言われていますが、毎年のように治療方法は進歩しています。
特別に作られたフードを使うことは、慢性腎不全治療の要
適切な治療を受ければ、犬や猫の腎臓組織の機能が5~8%程度であっても、動物は長期にわたって生存することができる可能性があります。治療の目的は進行を遅らせることで、腎臓に負担をかけないよう、点滴や内服、 特別療法食などを使用することとなります。
特別に作られたフードを使うことは、慢性腎不全治療の要とも言えます。
VetSolutionについて
ベッツラボより販売されている腎臓サポート(犬用・猫用)は、以下のポイントに着目して調整された療法食で、慢性腎臓病のペットの長生きを応援しています。
- タンパク質制限により、尿毒症の重篤化を回避。
- リンの制限により、高リン血症や代謝性アシドーシスを抑制。
- バランスのとれたリン、ナトリウム、カリウムによって病態の進行を抑制。
- オメガ3を豊富に含み、炎症を引き起こす前駆物質の生成を抑制。
- 緑茶ポリフェノールにより糸球体の濾過能力を改善。

